基金からのお知らせ
ねんきん特別便を9500万人に発送開始
社会保険庁は4月2日から、年金記録の確認を求める「ねんきん特別便」の記録漏れの可能性が高い人以外のすべての年金受給者と現役世代計9,500万人に発送を始める。10月末までに完了する予定。
社会保険庁はコンピーターの照合作業の結果、「宙に浮いた年金記録」5,095万件の持ち主である可能性が高いとされた1,030万人への発送作業を3月末までに一応終えた。次の段階として、それ以外の人にも記録の漏れがないか確認してもらうため、加入履歴を記した特別便を発送する。第1弾として2日に、1930年までに生まれた受給者150万人に送付する。
9,500万人の中には、照合作業をしても持ち主の特定が困難だった記録2,025万件の持ち主が相当数含まれているとみられる。特に注意が必要なのは結婚で姓が変わる前の記録が漏れている場合。特別便の回答欄には旧姓を記入する欄があり、社会保険庁はそれを基に旧姓での照合作業を実施。持ち主が判明した場合は本人に改めて通知するとしている。
「ねんきん特別便」の発送数を増やしたことで各地の社会保険事務所の相談窓口が混雑しているため、社会保険庁は4~6月、全国の社会保険事務所と年金相談センターで休日にも相談を受け付ける日を増やす。従来は第2土曜日にも相談を受け付けている。
これに加えて、4月13、29日、5月3、11、24、25、31日、6月21、22日にも相談に応じる。時間は午前9時30分~午後4時。ただし、5月24、25、31日はオンラインシステムが部分的にしか稼動しないため、相談は受け付けるが一部の回答が後日となる。
電話での問い合わせは、「ねんきん特別便専用ダイヤル」(0570・058・555)へ。
IP電話とPHSを利用の場合は03・6700・1144へ。
朝日新聞 朝刊より 2008年4月2日付