ジェーシービー企業年金基金

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基金からのお知らせ

[2009/08/05] 
赤字が続く公的年金収入

サラリーマンが加入する厚生年金保険は,10兆1,795億円の赤字、自営業者の方達が加入する国民年金保険は1兆1,216億円の赤字となったと、厚生労働省が4日、公的年金の2008年度決算として公表しました。
現在、運用環境は100年に1度と言われる経済不況が吹き荒れ、この数字を聞いても今さら驚かなくなってしまった感がないでもないのですが、世界的な金融危機に端を発し、株価の大幅な低下等により、積立金の市場運用で多額の損失を出してしまったことが主な要因です。
保険料収入では、厚生年金保険は22兆6,905億円(前年度比7,214億円増)、国民年金保険は1兆7,470億円(前年度比1,112億円減)となりました。
私達が受取る年金給付は、保険料と国庫負担金で多くが賄われており、単年度決算の赤字がすぐに給付に影響を及ぼすことはありません。
しかし、経済の低迷が長期的に続いた場合には、将来の給付水準が下がる可能性があることを、現状としては把握しておく必要があると思います。
欧州に目を向けますと、財政悪化が進むドイツでは、連邦銀行が69歳への支給開始年齢引き上げを提案したり、また北欧のフィンランドでも63~68歳の定年年齢の幅の最下限の引き上げを議論されるなど、手厚い社会保障制度で有名な欧州諸国においても、年金制度の見直しが検討課題となっている模様です。
皆様には、当基金の平成20年度決算数字を、「j-Life秋号」でお知らせいたしますので、当基金のHPと合わせてご覧ください。

文責  ジェーシービー企業年金基金  伊藤

以上


                                                                        

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